松木荘左衛門家所蔵
命をかけて人びとの願いをうったえた義民
松木 庄左衛門
1625年(寛永2)1月25日?~1652年(慶安5)5月16日?
言い伝えによると、新道村(若狭町)で生まれ、若くして庄屋になったとされます。小浜藩の重い年貢(税)に苦しむ百姓の代表の一人として、その引き下げを願い出たとのことです。代表たちは牢屋に入れられ拷問を受けましたが、庄左衛門だけが屈せず、藩は引き下げを認めたと伝えられます。庄左衛門は死刑となりますが、人びとはいつまでもその功績をたたえ、語り伝えたといわれます。明治時代前期に、百姓のために命を落とした「義民」の一人として、全国に紹介されました。
・義民は自分を犠牲にして百姓など他の人びとを救うためにつくした人です。
・庄屋は村の代表者で村人の生活を守ることが任務でした。同時に村全体の税をとりまとめて,幕府や藩に納めることも重要な役割とされました。
- 松木神社(若狭町)
しらべる本
- 『松木庄左衛門』(上中町教育委員会、2003年)
- 『ふくいの先人たち 近世』これき人物シリーズ2(福井県立こども歴史文化館、2011年)
- 『ふくいの先人たち ミニ事典』これき人物シリーズ6(福井県立こども歴史文化館、2015年)