福井県文書館所蔵
東洋の精神をあきらかにしようとした学者
白川 静
1910年(明治43)4月9日~2006年(平成18)10月30日
東洋学者。福井市生まれ。小学校卒業後に大阪へ出て、働きながら学校へ通い、大学を卒業しました。東洋の文化や精神に関心を深め、中国の古代文字がそれを明らかにする手がかりになると考えました。そのため、中国の古代文字の研究を進め、漢字の成り立ちに関する新たな解釈を数多く発表しました。70才を超えてからは、それまでの研究のまとめとして、字書づくりに取り組みました。5万枚を超える原稿を一人で書き上げ、13年半かけて3冊の字書を完成させました。白川は、東洋の文化や精神を明らかにすることで、東洋の国ぐにを復活させることができると考え、研究にとりくみました。
・東洋は広い意味ではアジア、特に日本・中国・インドネシア・インドなどの地域を指します。