素粒子物理学の予言者
南部 陽一郎
1921年(大正10)1月18日~2015年(平成27)7月5日
物理学者。ノーベル物理学賞受賞者。東京府(東京都)生まれ。2才の時に、関東大震災のため父の故郷の福井市へ引っ越しました。東京帝国大学(東京大学)で素粒子物理学の研究をはじめ、卒業後は同大学や大阪市立大学(大阪公立大学)で教官をつとめました。31才の時に、シカゴ大学(アメリカ)に移り研究を続けました。ここで、ノーベル賞の受賞につながった「対称性の自発的破れの発見」など、いくつもの発見をしました。南部の先進的なアイデアは、ほかの研究者が新たな理論を組み立てるきっかけになりました。このため、南部は「素粒子物理学の予言者」と呼ばれることもあります。
・素粒子物理学は顕微鏡でも見えない小さな粒「素粒子」の性質や仕組みを研究する学問です。