越前の夫をしのんで歌をよんだ歌人
狭野 茅上娘子
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奈良時代の歌人。宮廷の女官で中臣宅守(なかとみのやかもり)の妻。日本最古の歌集「万葉集」に、都から越前国(福井県)に流された夫を想う心をよんだ、23首の歌が収められています。「君が行く 道のながてを 繰り畳ね 焼ほろぼさむ 天の火もがも」の1首がよく知られています。
・名前を「弟上娘子」(おとがみのおとめ)とする記録もあります。
・歌の意味は、「あなたの行く長い道のりをたぐってたたんで、焼きほろぼしてしまうような天の火が欲しいものです。」というものです。
しらべる本
- 『ふくい女性の歴史』(福井県、1996年)
- 『ふくいの先人たち 古代・中世』これき人物シリーズ4(福井県立こども歴史文化館、2013年)
- 『ふくいの先人たち ミニ事典』これき人物シリーズ6(福井県立こども歴史文化館、2015年)