『由利公正伝』より
強い意思と行動力で多くのアイデアを実現した財政家
由利 公正
1829年(文政12)11月11日~1909年(明治42)4月28日
福井藩士、政治家。福井城下(福井市)生まれ。横井小楠(よこいしょうなん)に学び、福井藩の殖産興業につとめました。坂本龍馬(さかもとりょうま)の推薦で明治新政府の財政を担当し、紙幣「太政官札」の発行を提案しました。また、政府の大方針「五箇条の御誓文」のもととなった「議事之体大意」をつくったことでも知られています。のちに初代東京府知事をつとめました。
・太政官札は1868年(慶応4)から翌年にかけて発行された、日本初の全国通用紙幣です。越前和紙が使用されました。
・五箇条の御誓文は、天皇が神に誓う形で示した明治新政府の基本方針です。由利がつくった素案に、福岡孝弟の修正と木戸孝允の加筆を経て、1868年(明治元)に布告されました。
- 中央公園(福井市)
- 太政官札
しらべる本
- 三上一夫・舟澤茂樹編『由利公正のすべて』(新人物往来社、2001年)
- 角鹿尚計『由利公正 万機公論に決し、私に論ずるなかれ』(ミネルヴァ書房、2018年)
- 本川幹男ほか『幕末の福井藩』岩田書院ブックレット・歴史考古学系H29(岩田書院、2020年)
- 『ふくいの先人たち 幕末』これき人物シリーズ3(福井県立こども歴史文化館、2012年)
しらべるホームページ
- https://www.library-archives.pref.fukui.lg.jp/archive/da/detail?data_id=012-1002511-0 「議事之体大意」(デジタルアーカイブ福井)