大野市博物館所蔵
藩政改革に取り組んだ蘭学好きの殿様
土井 利忠
1811年(文化8)4月3日~1868年(明治元)12月3日
大野藩主。江戸(東京都)生まれ。人材の育成につとめ、藩の学校「明倫館」をつくり、藩士だけでなく一般の人びとも学べるようにしました。また、藩が運営する病院「済生館」を建て、身分を問わず治療が受けられるようにしました。内山良休(うちやまりょうきゅう)、隆佐(りゅうすけ)兄弟などすぐれた人材を登用して、藩政改革に取り組みました。また、利忠はたいへんな蘭学好きで、西洋の学問を学ぶ「洋学館」を設けました。そこには越前だけでなく各地から人が集まりました。
・蘭学はオランダ語を通じて西洋の知識や技術を学ぶ学問です。
- 越前大野城・亀山公園(大野市)
しらべる本
- 『土井利忠公と大野藩』(土井利忠公百年祭奉賛会、1966年)
- 『人づくり風土記』18(農山漁村文化協会、1990年)
- 『福井県史 通史編4 近世二』(福井県、1996年)
- 『大野市史 通史編上 原始~近世』(大野市、2019年)
- 『ふくいの先人たち 幕末』これき人物シリーズ3(福井県立こども歴史文化館、2012年)
- 『ふくいの先人たち ミニ事典』これき人物シリーズ6(福井県立こども歴史文化館、2015年)