大野市歴史博物館所蔵
藩の財政を立て直した商売上手な家老
内山 良休
1807年(文化4)11月7日~1881年(明治14)8月18日
大野藩家老。大野城下(大野市)生まれ。内山隆佐(うちやまりゅうすけ)の兄。藩主土井利忠に登用され、面谷鉱山(おもだにこうざん)の責任者として銅の増産をはかりました。また、藩営の商店「大野屋」を全国各地に開いて、地元特産のたばこや生糸をはじめ、北海道など各地の産物を仕入れ、それらを全国へ売って利益をあげました。これらにより藩の財政を立て直しました。
・面谷鉱山は、大野郡箱ケ瀬村の枝村持穴村(大野市)にあった鉱山で、おもに銅を産出しました。
・大野屋は藩が運営する商店で、越前各地のほか、大坂や箱館(北海道)、横浜などに設けられました。
しらべる本
- 『大野のあゆみ』(大野市、2004年)
- 大島昌宏『内山良休』(学陽書房、2000年)
- 『若越山脈』六(福井県、1985年)
- 『ふくいの先人たち 幕末』これき人物シリーズ3(福井県立こども歴史文化館、2012年)
- 『ふくいの先人たち ミニ事典』これき人物シリーズ6(福井県立こども歴史文化館、2015年)